2019年1月末(当時45歳)、総合病院の口腔外科で親知らずの抜歯手術を受けました。
抜歯したのは、左下顎の水平埋伏歯で1本だけであります。
抜歯から半年以上経過し、同じような手術を受ける方や、抜歯で悩んでいる方の参考になればと思い、私が経験した親知らずの抜歯について書き留めたいと思いました。
初回である今回は、私:ムヒカの親知らずの状態と抜歯する決意をした記録です。
20歳前後で生えたと思われる親知らず
私は子供の頃から歯並びが凸凹でしたが、特に歯列矯正もしないまま大人になってしまいました。
20歳前後の頃、噛み合わせや奥歯の辺りに違和感を覚えて歯医者に行ったのですが、虫歯はないと言われて一安心。
仕事などのストレスのせいと自ら勝手に判断し、そのまま放置してしまいました。
今思うと、その頃に親知らずが生えだしたのかもしれません。
ちなみに親知らずは4本全て存在しており、抜歯した親知らずだけがほんの少し頭を出している状態の水平埋伏歯でした。
20代の頃は、特に親知らずで悩まされる事はなく過ごせた記憶です。
30歳 初めて抜歯を勧められる
30歳で結婚したのですが、歯並びが悪いせいか、29歳まではちょくちょく虫歯治療で歯医者に通うことがありました。
虫歯も初期ならばそれほどダメージも少ないですが、29歳の時に神経を抜くほどの酷い虫歯を作ってしまい、その後の経過がイマイチで定期検診が習慣となりました。
結婚して保険証も変わった初めての診察時、歯科衛生士さんに将来のために親知らずの抜歯を勧められました。
今でこそ出産に備え、結婚前に問題を起こしそうな親知らずを抜歯するのは知られた情報ですが、20代の頃の自分はそんな事を考えたこともなかったし、そんな情報も知らなかったかもしれません。
当時は仕事や親の病気や慣れない家事で抜歯のために入院する時間なんて考えられず、出産に関しても子作り以前に抜歯が先のように思えて、自分のスタートラインが人よりもマイナスに感じてしまった事を覚えております。(当時は少しネガティブだったかも。)
抜歯への決心がつかない30代
歯間ブラシの2本使いをしていた
30代半ばを過ぎると、埋伏した親知らずと隣りの奥歯の間に食べかすが詰まるようになり、食後は歯間ブラシで食べかすをほじくり出すのが習慣に。
ただ自分で歯間ブラシで取り除くには限界があるため、時折り歯肉炎を起こすようになっておりました。
歯科医では相変わらず抜歯を勧められたのですが、歯科衛生士さんがサラッと言う「口腔外科で1泊入院するちょっとした手術」がどうにも恐ろしくて踏み切れませんでした。
トラブルがない時は本当に何ともないため、そんな時に敢えて抜歯する気にもなれませんでした。
ただ頻繁ではないものの、時折り起こる歯肉炎は気掛かりでした。
抜歯手術に対する恐怖が大きかったことと、痛くなるのは年に数回だったため、別の歯科衛生士さんと話し合った結果、親知らずが悪さして手に負えなくなったら抜歯を検討するという判断を自分なりに決めました。
本当は抜歯するのが一番だと思うのですが、当の本人が抜歯手術を決断できなければ、歯科衛生士さんも強くは勧めませんでした。
出産の予定もなく、運が良ければ抜歯せずに一生過ごせるかもしれない!と本気で考えていた30代後半でした。
45歳 抜歯から逃げ続けて15年
40歳を超えた頃より、歯肉炎や知覚過敏の頻度がぐっと上がりました。
40代半ばに近付くと、毎回食べかすが詰まる親知らずと奥歯の間の隙間も大きくなっているようで、歯間ブラシでは取り切れていない感覚も残り。
加えて今までトラブルのなかった親知らず近くの別の歯茎も、体が弱っている時などに歯肉炎を起こす事が多くなりました。
歯間ブラシとは一生付き合っていくつもりでしたが、食べかすを取り切れない感覚と、毎食後に歯間ブラシを使う作業が一生続くかと思うと嫌気と同時に無理な事に気付き、ようやく親知らずの抜歯について考え始めた次第であります。
親知らずの抜歯を勧められてから15年、とうとう自分の手には負えない状況が迫ってきたと感じた2018年11月末でありました。
<つづく>